M&A(事業継承)における買い手側のリスクとデューデリの重要性

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M&A(事業継承)における買い手側のリスクとデューデリの重要性

コラム | 2024.09.05

M&A(事業継承)においては、豪種を問わず、買い手側のリスクが大きくなります。そのためデューデリジェンスを慎重に実施する必要があります。デューデリジェンスとは、本サイト「よくある質問」にも掲載していますが、一般的は買い手側が買収対象法人について財務や法務等がどうなっているのか、どこに問題点があるのかを精査する手続きです。

病医院のM&A(事業継承)においても同じく財務、法務等のデューデリの他に医療訴訟の有無やその可能性因子の有無や医療機械の耐用年数や保守の状況、職員のスキルや年齢構成、M&A(事業継承)後も残って勤務してもらえるか等の確認等、多岐に渡る確認作業があり、加えて医院の場合は院長1人に既存の患者の診療継続性が依存しているため、M&A(事業継承)後も非常勤で勤務してフォローして頂けるか、それにより既存の患者がどの程度継続して頂けるか、また新たに獲得できる患者はどのくらいの人数になるかの予測を実施することも多いのが現状です。

買い手側は、上記のようなデューデリ、確認作業を限られた短期間のうちに実施して意思決定する必要があります。一方、売り手側は長い間運営してきていますので、リスクについても知り尽くしていますので現在は健在化していない潜在的なリスクについては知っていても公にすると交渉に不利になる事項は隠すことも予想できますので、我々専門家を活用して効率的に入念なデューデリ、確認作業を実施する必要があります。

M&A(事業継承)でのリスクについては、「譲渡契約書」で想定されるリスクの責任を条文に掲載して、できる限り後で問題が生じないようにしますが全てのリスクを網羅できるものではありませんし、責任の所在がはっきりしないリスクが生じる場合もありますので、事前に想定されるリスクをできる限り列挙して、起こる可能性や起こった場合の対処方法も検討して意思決定することが必要になります。

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