Concrete
過去の具体的M&A事例
弊社で仲介させていただいた医療法人M&Aの具体的な事例をご紹介します。
一人医師医療法人を長年経営されてきた理事長からのご相談で、
後継者と考えていた長男が遠方の病院で
永続勤務することが決定し、廃院を考えておられたところを、
弊社からM&Aをご提案し、新規開業Drをご紹介した事例です。
Decision
買収監査と純資産
価額の決定
まずは、買収監査に入って決算書と会計資料をチェックし、純資産価額を計算しました。
-
- 年間医業収入
- 8,000万
-
- 経常利益
- 700万(役員報酬は2,000万計上)
-
- 税引き後利益
- 500万
資産概要
残 高 | 勘定科目 | 内 容 |
---|---|---|
147,000 | 現 金 | ー |
21,420,000 | 普通預金 | A銀行 |
12,109,000 | 保険未収入金 | 社保・国保請求分 |
3,291,000 | 建物付属設備 | 内 装 |
2,109,000 | 医療機器 | ー |
861,000 | 器具・備品 | ー |
1,183,000 | 車 両 | ー |
2,674,000 | 保証金 | 建物賃貸保証金 |
173,000 | 長期前払費用 | 火災保険料の前払い(残り5年分) |
10,000 | 出資金 | 医師協同組合出資金 |
43,977,000※1 |
負債概要
残 高 | 勘定科目 | 内 容 |
---|---|---|
527,000 | 買掛金 | 診療材料支払い分 |
1,041,563 | 預り金 | 預り源泉所得税・社会保険料 |
1,920,000 | 未払法人税等 | 法人税等の税金 |
2,500,000 | 長期借入金 | A銀行 |
5,988,000※2 |
資産※1-負債※2=純資産価額
37,989,000(内、設立当初出資金1,000万)
※上記の他、簿外資産として保険の解約返戻金が800万と簿外債務として従業員退職金が存在
Acquisition
買収価額の決定
次に、営業権の評価をどのように算定するかも双方と打ち合わせ。
営業権は超過収益力とも言いいますが、その存在と持続年数が算定のポイントになります。
双方打ち合わせの結果、営業権の評価方法を年買法(標準経常利益に持続年数を乗じる)とし、持続年数は2年ということで、1400万と算定。
最終的に純資産額から車両(車両は譲渡DRの個人所有にする)を
控除した3,680万に営業権評価の1,400万を加算した5,080万を
最終売買価額に決定し、双方合意していただけました。