病院・クリニックのM&A(事業継承)コンサルティングの最終段階である「理事長変更」手続きについての記事です。今月は2件進行中(いずれも大阪府の医療法人診療所)ですので、その手順について記載します。「理事長変更」手続きの関連書類の提出先は、大阪府の医療法人診療所を例にしますと、①大阪府庁(大阪府内所在の医療機関で、大阪市内に所在の医療機関は大阪市保健所)、②地区保健所、③近畿厚生局指導監査課、④大阪法務局本局(大阪市内に所在の医療機関で、大阪府内に所在の医療機関は大阪法務局各支局)になります。以下、どのような書類が必要か記載します。
①大阪府庁(大阪市保健所)
・役員変更届 添付書類:社員総会議事録、理事会議事録、役員就任承諾書、役員就任者の履歴書、医師・歯科医師免許証(写)
・登記事項変更登記完了届 → 理事長変更が完了後提出 添付書類:登記簿謄本
②地区保健所
・診療所開設届出事項中一部変更届出書 → 理事長の交代の届出 添付書類:なし
・診療所管理者変更届 → 管理者の変更も同時に行う場合に提出 添付書類:医師・歯科医師免許証(写)(保健所の原本照合要)、臨床研修修了登録証(平成16年以降に医師免許証を取得した場合、または平成18年以降に歯科医師免許証を取得した場合で保健所の原本照合要)、管理者の履歴書
③近畿厚生局指導監査課
・保険医療機関届出事項変更届 → 開設者の変更、管理者(同時に変更する場合)の変更 添付書類:なし
・保険医療機関届出事項変更届(保険医の転入・転出) → 理事長変更に伴い保険医に入退職がある場合 添付書類:なし
④大阪法務局(本局、支局)
・医療法人変更登記申請書(理事長の変更) 添付:社員総会議事録、理事会議事録、辞任届、医師・歯科医師免許証(写)、委任状(必要な場合)、登記すべき事項用紙、印鑑届出書、印鑑証明書
上記のような内容で、提出、申請をする段取りになります。